iHopeについて

沿革

特定非営利活動法人 健康医療評価研究機構
iHope International のあゆみ

2003年 11月 創立記念日
2004年 1月 「iHope 臨時総会」(京都市国際交流会館)を開催
「iHope オープニング記念セミナー」(京都市国際交流会館)を開催
「SF-36 v2 日本語版 公開記念セミナー」を開催
4月 研究事業:「CAP-KD スタディ(日本腎臓学会推薦)」を開始
6月 「News letter 第1号」を発行
8月 教育事業:「第1回 腎臓・透析医のための臨床研究デザイン塾」(軽井沢)を開催
9月 研究事業:日本赤十字社から「金色有功章」を受賞および坂口厚生労働大臣から「感謝状」を受領
10月 QOL事業:「SF-8 日本語版 公開セミナー」(芝蘭会館)を開催
2005年 2月 研究事業:「DOPPS IIIスタディ」を開始
9月 教育事業:「第1回 プライマリ・ケア医のための臨床研究デザイン塾」(伊東)を開催
2006年 9月 QOL 事業:SF-8 厚生労働省域による「介護予防研究事業」にライセンシング
2007年 11月 教育事業:「医療の質の定義と評価方法」を発行
2008年 4月 研究事業:文部科学省の委託による「文部科学研究」を受託
5月 研究事業:「運動器臨床疫学研究事業」の調査を開始
8月 教育事業:臨床家のための臨床研究デザイン塾テキストシリーズ①「リサーチ・クエスチョンの作り方」を発行
2009年 1月 「iHope設立5周年記念報告会」(京大芝蘭会館)を開催
教育事業:「誰も教えてくれなかったQOL活用法」を発行
5月 「認定NPO法人」を申請
7月 教育事業:「診断推論セミナー(福島県立医科大学より受託)」を開催
12月 国税庁長官から「認定NPO法人」として認定する通知書を受領
2010年 1月 認定NPO法人 健康医療評価研究機構としての活動を開始
9月 教育事業:臨床研究遠隔学習プログラム「fMAP」を開始
2011年 5月 教育事業:「腎臓・透析医のための臨床研究てらこ屋」を開始
6月 研究事業:「若手研究者のためのデザイン塾塾生研究助成」を開始
総務省より「地域ICT利活用広域連携事業」を受託
2012年 1月 教育事業:東日本大震災復興支援として「てらこ屋 in ふくしま」を毎月、無償で提供
2013年 3月 教育事業:「臨床研究の道標 7つのステップで学ぶ研究デザイン」を刊行
4月 教育事業:遠隔学習プログラム「eMAP」を開始
7月 教育事業:「會津藩校日新館 臨床研究デザイン塾(福島県立医科大学主催)」の運営を担当
10月 文部科学省より「科学研究費補助金規定」の研究機関に指定
12月 東京都より「認定NPO法人」の通知を受領
2014年 2月 「iHope 設立10周年記念式典」(京都市国際交流センター)を開催
「腎臓・透析医のための臨床研究デザイン塾10周年記念式典」(京都市国際交流センター)を開催
3月 教育事業:「ハーバード医科大学・臨床研究遠隔学習プログラム」の提供開始
4月 研究事業:「看護研究の統計解析学習効果を向上させるツールの開発」にて文部科学省科研費-基盤研究Cを獲得
8月 教育事業:「ジョンズホプキンス大学 School of Public Health オンライン MPH 日本プログラム」の提供を開始
2015年 5月 「IBD専門医のための臨床研究てらこ屋」を開催(大阪)
6月 遠隔学習プログラム「gMAP・gMAP sp」の提供を開始
2016年 3月 「ジョンズホプキンス大学 School of Public Health MPH 日本プログラム」第1期生が入学
京都にて第1回「Kyoto Spring Institute(KSI)」を開催
6月 すべての医療者を対象とした「臨床研究デザイン塾in北海道」を開始
7月 「腎臓・透析医のための臨床研究てらこ屋」がすべての医師を対象とした「臨床医のための臨床研究てらこ屋」として生まれ変わる
2018年 7月 「臨床研究デザイン塾in北海道」から「臨床研究てらこ屋in北海道」に名称を変更
8月 長野県諏訪郡富士見町において「富士見ミニてらこ屋」および「富士見Summer Institute」を開始
2019年 7月 製薬企業Medical affairs部門の社員を対象とした「PRO(Patient reported outcome)」合宿を開催
2020年 6月 「臨床医のための臨床研究てらこ屋」を初めてオンラインで開催
9月 「臨床研究てらこ屋in北海道」を「多職種のための臨床研究てらこ屋[オンライン]」として開催
10月 メディカルシステムネットワーク社の薬局薬剤師を対象とした「薬局薬剤師のための幸せデザイン塾」を開始
2021年 10月 Primaria ONLINE(編集長 京都大学 福原俊一教授)を発刊

概要

「国を支える医療を元気にするために、医療者を元気にする」その使命のために。

iHopeは、さまざまな活動を行ってまいりました。

教育活動においては、発足当初より「臨床研究デザイン塾」という一週間にわたるサマーキャンプを軽井沢で毎年開講してまいりました。この「塾」は、iHopeの教育活動のレガシーともいえるもので、塾生の中から教授も生まれ、日本の医学界において指導的な立場になる優れた研究者を輩出しています。
この「塾」に付随した、「臨床研究てらこ屋」も開講し、現在も継続して開催しております。さらに遠隔地の医療者のために、オンライン教育プログラムも開始いたしました。これらはMAP(eMAP・gMAP)として結実し、着実に成長してまいりました。
そして2014年には、世界最高峰の大学院である米国ジョンズホプキンス大学 School of Public Health の学位(MPH)を日本で働きながら取得できるオンライン学習プログラムも開講することができました。これはiHopeの教育事業にとってエポックメイキングな出来事でありました。

研究事業としては当初、研究者主導型の臨床試験であるCAP-KD研究、および国際的なレジストリー研究、アウトカム研究の嚆矢である「DOPPS」プロジェクトの事務局と解析論文化事業を行ってまいりました。また、それに引き続き、大型のレジストリー研究である「MBD-5D」の研究計画の策定や解析論文化にも取り組んできています。
それぞれの研究事業は、その規模、臨床的・社会的意義の両者において極めて重要な意義を有するものばかりです。iHopeにとっても、このような大規模で、しかも意義深い研究プロジェクトに参加できたことは、大変幸運なことであり、かつ大きなチャレンジでもありました。iHopeは、内部の専門家と教育事業部の中から輩出された優れた若手研究者によって進められ、そのすべてのプロジェクトにおいて国際的な一流誌に原著論文として可視化され、世界に発信されてきました。厚生労働省および文部科学省の公的な研究助成を受ける資格も有しており、実際に公的研究助成をこれまで数件獲得してまいりました。
また「物の見え方のQOL(VFQ-25)」「介護負担感尺度(BIC-11)」「腰痛患者のQOL尺度(RDQ)」「腰部脊柱管狭窄症患者の症状尺度・QOL尺度」「上部消化管の術後患者のQOL尺度(ES3)」など、さまざまなQOL尺度の新規開発と計量心理学的な検証・研究を行ってまいりました。
これらの実績は、大学医学部の講座にも匹敵するものと自負しております。
2018年より、新たに大型データベース研究である「AQuAH-D」に着手しております。これは、一回限りのプロジェクトではなく、末長く多くの研究者に活用していただき医療の現場に還元できるエビデンスを構築するデータソースとして活用されることが期待されております。なお、研究活動は一般社団法人PeDALに受け継がれることになりました。

このようにiHopeは、開講以来「国を支える医療を元気にするために、医療者を元気にする」ことこそ使命であると認識し、これまで15年以上一貫して活動を行い、ささやかながら実績を上げてまいりました。2014年には設立10周年記念式典を実施、2019年には設立15周年を迎えました。2024年の設立20周年を視野に入れ、今後も怠ることなく前進を続けていきたいと考えております。