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臨床研究オンラインプログラム「eMAP」「gMAP」の2021年4月生の受付を開始しました。
「臨床研究をやってみたいけど、何から始めていいか分からない」「臨床研究をやってみたけど、これでいいのか、いまいち自信が持てない」このような悩みを持つ方は少なくありません。臨床研究を自分の力でできるようになるためには、以下の「6つの要件」が必要とされています。
<自力で臨床研究を世界に発信できるための6つの要件> 出典:福原俊一(京都大学)
【1】臨床研究の系統的な学習
【2】実践演習
【3】データ
【4】メンター
【5】プロテクト タイム
【6】仲間
「MAP(Midcareer Academic learning Program)」は、忙しい医療者が臨床で働きながら、この6つの要件を一つずつクリアできるように構成されたオンラインプログラムです。それぞれ特徴の違う「eMAP」「gMAP」「gMAP-SP」があります。
ひとりで学ぶ 臨床研究オンラインプログラム
「eMAP」は、6つの要件の「【1】臨床研究の系統的な学習」を全24コマのビデオ講義で学ぶオンラインプログラムです。2021年現在、開講以来7年を数え、全国の多くの医療者のみなさま方に受講いただいています。まずは自分のペースで、ひとりで学んでみたい方にはeMAPがおすすめです。各講義にはクイズがついており、理解度を確認しながら進めることができます。受講期間中は何度でも講義を繰り返し視聴できますので、理解不足のところは何度でも復習できます。
「書籍や動画をよく見て勉強しているけど、いまいち身についた気がしない」と感じている方に足りないのは、系統的な学習かもしれません。実践で活きる知識は、つまみ食いのような学習方法では身につきません。eMAPは、書籍「臨床研究の道標」(福原俊一著)で解説されている臨床研究の計画完成までの7つのステップに沿ったカリキュラムで系統的に学ぶことができます。
<「eMAP」開講スケジュール>
・4月・10月開講(1年間または6カ月間)▶ 随時申込受付中
*いずれも、コアABコース(デザイン+実践/1年間)、コアAコース(デザイン/6カ月間)、コアBコース(実践/6カ月間)からお選びいただけます。
<「eMAP」受講者の声>(アンケートより抜粋)
・eMAPで研究デザインを学んで、診療への取り組み姿勢が変わった。(医師)
・臨床研究では、デザインを考えるところが最も重要であるという点に気づいた。(製薬会社社員)
・自由に学習できてよかったです。臨床研究を進めるうえで重要なターニングポイトになると思います。(医師)
・リアルタイムの講義では聞き逃したところを振り返れないが、これは何度も見返せるので便利である。(医師)
・臨床研究を体系的にレクチャーできるシステム、講師がほとんどいない中で、eMAPは大きな意味があると思います。(大学院生)
仲間とともに学ぶ 臨床研究オンラインプログラム
「gMAP」は、3人以上のグループで受講していただきます。6つの要件の「【1】臨床研究の系統的な学習」「【6】仲間」を満たすプログラムです。eMAPのビデオ講義に仲間とともに取り組むグループ学習を組み合わせた、より実践型のカリキュラムになっています。
毎月配信される課題にグループで取り組み、全グループが参加するライブディスカッションで、講師や他の受講生と課題に関する意見交換やディスカッションを行います。自己学習だけでは習得しにくい臨床研究の現場で活かせる研究力を身につけることができます。開講以来5年間で18施設から240名が受講し、大学院の正式な講義としても採用されるなど高い人気を誇るプログラムです。
「gMAP-SP」は、臨床研究をgMAPで学びながら、同時にグループ独自のリサーチ・クエスチョン(RQ)に対するメンタリング(研究指導)を受けることができます。6つの要件の「【1】臨床研究の系統的な学習」「【2】実践演習」「【4】メンター」「【6】仲間」を備えたコースです。
臨床研究を学びながら、実際の臨床研究に取り組みたいグループにはgMAP-SPがおすすめです。経験豊富な専属メンターが指導を担当するので、すでに検討中のRQをブラッシュアップしたい人はもちろん、これからRQを考えたい方でも安心して受講することができます。5年間で11施設から延べ18グループが受講し、3グループから英文原著論文が3編誕生しています。学会や大学、市中病院の人材育成にも幅広く活用されています。
<「gMAP」開講スケジュール>
・4月開講(1年間)▶ 申込締切3月末
<「gMAP」受講者の声>(アンケートより抜粋)
・グループで話し合ってまとめていく過程で、理解できていなかった部分を明確にして解決できました。(医師)
・課題ができた時の達成感やグループワークでの意見交換は、とても有意義な経験でした。学習したことを振り返りながら、研究計画書を作成したいと考えています。(看護師)
<「gMAP-SP」受講者の声>(アンケートより抜粋)
・メンターに丁寧に教えていただけるので、とても助かりました。gMAP-SP参加後は、これまで行ったことがなかった学会発表を複数行えています。(薬剤師)
・毎回、新しい発見と視点を(メンターに)提供いただいた。現在、温めていた研究を実施しており、解析を進めています。(医師)
・自分たちでは気づかないことを(メンターに)教えていただけて良かった。グループになっていたので、独りよがりにならず、いろいろな考察ができました。(医師)
・非常に系統立ったシステムであり、Web聴講だけでなく、課題や試験もあり、メンターの先生もいらっしゃるので、双方の関係が構築できて良かった。(医師)