最近の主な研究業績

J-DOPPS研究の論文3編が「BMJ Open」「PLoS One」「American Journal of Nephrology.」に掲載されました。

iHopeはJ-DOPPS研究の解析と論文化をサポートしています。

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J-DOPPS研究 BMJ Open 掲載論文「Impact of nutritional index on the association between phosphorus concentrations and mortality in hemodialysis patients: a cohort study from Dialysis Outcomes and Practice Pattern Study in Japan(栄養指標がリンと死亡の連に与える影響)」が「BMJ Open」に掲載されました。

【要旨】
透析患者における血清リン管理は、主要な管理目標の一つです。血清リンが高いと心血管疾患の発生が増えることが知られており、透析患者はリンを低下させるための食事制限を行ったり、リン吸収を抑制する薬剤を使用したりしている。しかし、過剰な食事制限は、かえって透析患者の予後を悪化させている可能性もある。本研究では、利用状態によって血清リンと死亡の関連が異なるかどうかを検討した。1997-2010年まで、透析期間6カ月以上の患者を対象に、時間平均の栄養指標(GNRI)と血清リン値の組み合わせで要因を定義し、アウトカムである総死亡との関連を時間依存性COX回帰で分析した。血清リンと栄養指標は、それぞれ独立して死亡に関連していた。高リンが死亡増加に与えるインパクトは高栄養指標集団で大きいことが分かった。一方で、低リンが死亡増加に与える影響は低栄養指標集団で大きいことが分かった。

Fukuma S, Ikenoue T, Akizawa T, Fukuhara S.

Impact of nutritional index on the association between phosphorus concentrations and mortality in haemodialysis patients: a cohort study from dialysis outcomes and practice pattern study in Japan
BMJ Open2017; 7: e016682.

▼掲載サイト
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5629681/

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J-DOPPS研究 PLoS One 掲載論文

「Shorter dialysis session length was not associated with lower mental health and physical functioning in elderly hemodialysis patients: Results from the Japan Dialysis Outcome and Practice Patterns Study(J-DOPPS)(高齢透析患者における透析時間とメンタルヘルスおよび身体機能の関連について)」が「PLoS One」に掲載されました。

【要旨】
長時間透析は予後改善に関連することが報告されているが、患者QOLへの影響については明らかにされていない。本研究では、JDOPPS3ー4期の65歳以上の高齢透析患者1,187人を対象として、透析時間を3群(<210分、210-240分、240<)に分け、メンタルヘルスの変化(SF-12/MH)および身体機能の変化(SF-12/PF)との関連を線形回帰モデルを用いて検討した。210-240分の群と比較し、短時間(<210分)および長時間(<240分)のいずれの群においてもアウトカムと明らかな差を認めなかった。本研究により、短時間透析は高齢透析患者のメンタルヘルスおよび身体機能に有害な影響は与えていないことが示唆された。

Kitagawa M, Sada KE, Hinamoto N, Kimachi M, Yamamoto Y, Onishi Y, Fukuhara S.

Shorter dialysis session length was not associated with lower mental health and physical functioning in elderly hemodialysis patients: Results from the Japan Dialysis Outcome and Practice Patterns Study(J-DOPPS).
PLoS One. 2017 Sep 6;12(9): e0184019

▼掲載サイト
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0184019

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J-DOPPS研究 American Journal of Nephrology. 掲載論文「Body Mass Index Change and Hospitalization Risk in Elderly Hemodialysis Patients: Results from Japanese Dialysis Outcomes and Practice Patterns Study(BMIの変化率が入院に及ぼす影響)」が「American Journal of Nephrology.」に掲載されました。

【要旨】
J-DOPPSのデータから、高齢透析患者におけるBMI変化率と入院イベントとの関連を検討した。65歳以上の血液透析患者1,804人において、比較的短期間(4カ月間)でBMIが低下した患者は、BMIの安定した患者に比べ、その後の入院リスク、特に心血管疾患による入院リスクが高かった。一方、BMIの増加と入院イベントとの間に有意な関連はみられなかった。高齢透析患者の管理において、経時的なBMIの変化にも着目する必要性が示唆された。

Keiichi Sumida, Shungo Yamamoto,Tadao Akizawa, Shunichi Fukuhara, Shingo Fukuma

Change in Body Mass Index and Subsequent Risk of Hospitalization in Elderly Hemodialysis Patients: The Japanese Dialysis Outcome and Practice Patterns Study(J-DOPPS)
American Journal of Nephrology.

▼掲載サイト
https://www.asn-online.org/education/kidneyweek/2017/program-abstract.aspx?controlId=2773835


2018.03.16
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