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ジョンズホプキンス大学 School of Public Health MPH 日本プログラム第3期卒業生が、Vanderbilt 大学 疫学博士課程に進学しました。

城下彰宏先生ジョンズホプキンス大学 School of Public Health(JHSPH)MPH 日本プログラム第3期卒業生の城下 彰宏 先生が、Vanderbilt 大学 疫学博士課程に進学されました。

<城下先生のコメント>

2022年度から医師8年目になりました城下彰宏です。iHopeをはじめ、多くの方々のおかげで、2022年8月より Vanderbilt 大学 疫学博士課程に進学することになりましたので、ご報告させていただきます。

Vanderbilt 大学は、米国テネシー州にある名門校で、特にヘルスケアの先端を担っています。疫学博士課程は、1学年およそ5~10人で構成されており、教授クラスのメンターから1:1で研究指導を受けます。医療従事者と疫学者、生物統計家が非常に密接に関わっているのが特徴です。
博士課程の学生は、約4年間のプログラム中の授業料全額免除、保険料全額大学負担、かつ給料も支払われます。一方で、非常に競争の激しい環境です。

神戸大学時代、私は不真面目な大学生でしたが、たまたま5年生の時に米国医師資格試験対策の問題集を見る機会があって、実践的かつエビデンスに基づいた教育に驚愕しました。そこからは米国の教育ツールを用いて勉強するようになり、そのおかげで充実した研修医生活を送ることができました。一方で、日常臨床におけるエビデンスの不確実性を実感し、自ら研究を行ってギャップを埋めていきたいと思い始めました。
初期研修医2年目に JHSPH MPH 日本プログラムに入学し、後期研修医時代に恩師である現在あすかい病院、京都大学所属の片岡裕貴先生と出会い、臨床研究のノウハウを教わりました。
研究を重ねていくうちに、世界トップレベルの呼吸器内科医や疫学者はどのように臨床や研究をされているのか知りたい、自分もそのフィールドに立ちたいと強く思うようになり、米国の博士課程進学を決意しました。光栄なことに Vanderbilt 大学に受け入れていただき、研究者としての入り口に立つことができました。

支えてくれた家族、片岡裕貴先生、一宮西病院 呼吸器内科部長の竹下正文先生、iHopeのみなさまをはじめ、これまでの人生で関わっていただいた多くの方々に心より感謝申し上げます。

<城下先生の略歴>

2015年 神戸大学 医学部 医学科卒業。亀田総合病院 初期研修・呼吸器内科 後期研修を経て、現在、一宮西病院 呼吸器内科スタッフとして勤務。研修医中に米国医師資格試験(USMLE Step1~3)に合格し、2021年 JHSPH MPHを取得。2022年8月より Vanderbilt 大学 疫学博士課程に進学。日本内科学会認定医、日本呼吸器学会専門医、臨床疫学学会認定専門家。研究分野は臨床疫学。

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