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「臨床研究デザイン塾」塾生による「iHope-協和発酵キリン 塾生研究助成」の論文が「Journal of Vascular Access2017」に掲載されました。
iHopeは「臨床研究デザイン塾」を終了した医師の臨床研究を奨励し、臨床研究実施の推進を目的として研究助成事業を行っています。
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「Association between post-dialysis hemoglobin level and the survival of vascular access(透析後ヘモグロビン濃度とバスキュラーアクセスの予後の関連)」が「Journal of Vascular Access2017」に掲載されました。
【要旨】
<透析後ヘモグロビン濃度とバスキュラーアクセスの予後の関連>
ヘモグロビン濃度(Hb)を含む透析後の血算を測定している施設があるが、これらを解釈するための知見は少ない。今回、透析後Hbとバスキュラーアクセス不全の関連について検討した。透析後ヘモグロビン濃度を月に1回以上、定期検査として測定している施設における2010年1月から2014年12月のデータを用いた。解析はケース・クロスオーバーデザインを用いた。ケースはバスキュラーアクセス不全を起こす直前の透析後Hbと定義し、コントロールをイベント発生の6カ月ないし12カ月前の透析後Hbと定義した。透析後Hb 11.8g/dlをreferenceとし、透析後Hb濃度が高ければ高いほどイベント発生のオッズが高いことが示された(Hb14.0 OR1.4(1.0-2.0), Hb16.0 OR2.1(1.1-4.3))。
Nishiwaki H, Hasegawa T, Ikenoue T, Tominaga N, Yazawa M, Kawarazaki H, Shibagaki Y, Yamamoto Y, Fukuma S, Yamazaki S, Fukuhara S.
Association between post-dialysis hemoglobin level and the survival of vascular access
Journal of Vascular Access2017(in press)
▼掲載サイト
http://www.vascular-access.info/article/37de9130-16e0-475d-b2fd-42af2343150f