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「臨床研究デザイン塾」塾生によるJ-DOPPS研究の論文が「PLOS ONE」に掲載されました。
iHope は塾生による臨床研究を助成し、解析と論文化をサポートしています。
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「Development of a new risk model for predicting cardiovascular events among hemodialysis patients: Population-based hemodialysis patients from the Japan Dialysis Outcome and Practice Patterns Study(J-DOPPS)(Framinghan risk indexの開発)」が「PLOS ONE」に掲載されました。
【要旨】
<透析患者における心血管イベント発症の新規リスク予測モデルの開発と検証>
心血管イベントのリスク予測モデルとして一般的に用いられているフラミンガムリスクスコア(以下FRS)は、血液透析患者においては背景因子が異なるため適用が難しいとされている。今回、血液透析患者における心血管イベント発生のリスク予測モデルを新たに開発した。J-DOPPS3期から4期の3,601名の患者データを用い、FRSのリスク因子と透析患者特有のリスク因子の中から、多変量ロジスティック解析にて、年齢、糖尿病罹患、心血管イベントの既往、透析時間、血清リン値、血清アルブミン値の6つのリスク因子を選出し、新たなリスク予測モデルを開発し、内的妥当性を検証した。新規リスク予測モデルは、血液透析患者において、FRSに比べ心血管イベントのリスク予測モデルとして適していることが示された。(c統計量0.76, 0.77 vs 0.64, 0.60)
Yukiko Matsubara , Miho Kimachi , Shingo Fukuma , Yoshihiro Onishi, Shunichi Fukuhara
Development of a new risk model for predicting cardiovascular events among hemodialysis patients: Population-based hemodialysis patients from the Japan Dialysis Outcome and Practice Patterns Study (J-DOPPS)
PLOS ONE 2017; 12: e0173468.
▼掲載サイト
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0173468