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iHope学術諮問委員の福原 俊一 先生が、日本腎臓財団の学術賞を受賞されました。

iHope学術諮問委員の福原 俊一 先生(京都大学 教授/福島県立医科大学 副学長)が、公益財団法人 日本腎臓財団の学術賞を受賞されました。

日本腎臓財団 学術賞 表彰状<公益財団法人 日本腎臓財団 学術賞>
公益財団法人 日本腎臓財団が1977年から毎年、腎臓学の研究に関する注目すべき業績に対して行っている褒賞。日本腎臓財団賞、学術賞、功労賞があり、毎年、褒賞選考委員会の厳正な審査で選考されている。学術賞は「腎臓学に関し、学術的に多くの方々に認められ、今後なお発展する公算が大きい研究業績をあげられた方」に贈呈される。

秋澤忠男先生<秋澤 忠男 先生(日本腎臓財団 理事長/昭和大学 客員教授)からのメッセージ>
腎臓財団 学術賞受賞おめでとうございます。
今年の学術賞は、福原 俊一 先生と金沢大学の和田 隆志 先生が受賞されました。これまでの受賞者は腎臓学の研究者がほとんどで、福原先生のように必ずしも腎臓に限定しない、しかも疫学者が受賞したのは初めてのケースです。
授賞理由はもちろん「臨床研究デザイン塾」を主催し、腎透析学の分野で150名を超えるすぐれた臨床研究者を育成されたことです。同時に活動の基盤となるiHopeを創設され、DOPPS研究をはじめとする多くの臨床研究にすばらしい成果をあげられたことも授賞理由です。
今回の受賞は、臨床研究デザイン塾を少しだけお手伝いしたことがあり、また長く研究をご指導いただいた私にとっても大きな喜びです。福原先生、おめでとうございます。ますますのご活躍をお祈り申し上げます。

槇野博史先生<槇野 博史 先生(日本腎臓学会 元理事長/岡山大学 学長)からのメッセージ>
「日本腎臓学会における臨床研究の父」福原 俊一 教授に感謝
日本腎臓財団 学術賞の受賞、誠におめでとうございます。私自身も福原教授に大変お世話になりました。私が腎・免疫・内分泌代謝内科学の教授をしていた当初、臨床研究はお粗末な状況でした。
そこで佐田 憲映 先生に「臨床研究デザイン塾」に参加して貰いました。帰ってくるとすっかり臨床研究にはまっており、以後はスタッフとして参加するのみならず、後輩も誘って、当講座の臨床研究の基礎を築いてくれました。また、厚労省の「難治性血管炎研究班」の研究者を務めた際にも、佐田先生と共に多くの臨床研究の成果を挙げる事ができました。
福原教授のご尽力により、腎臓分野に限らず様々な分野で、わが国の臨床研究のプレゼンスが世界に示されるようになりました。福原教授の教え子が今度は指導的な立場でわが国の臨床研究を発展させることでしょう。
福原教授のこれまでのご尽力に感謝する共に、指導者として、研究者としての益々のご発展を祈念いたします。

福原俊一先生< 福原 俊一 先生のコメント>
この度の他の先生のご受賞は当然の事ながら、私の受賞は僭越ながらとても不可解に感じつつ、式にでました。
 式後、これまでお話ししたこともなかった菱田 明 先生はじめ現役、歴代の学会理事や教授陣からお声がけいただき「この10年で腎臓学界が明らかに変わった。優れた臨床研究が発信されるようになった。これはデザイン塾などの活動のおかげだ」とのお褒めの言葉をいただきました。
 これらのお言葉は、正直に申して大変意外でありましたが、我々のこれまでの地味な活動や、それがもたらした波及効果を静かに見てくれていた方々が少なからずいたのかもしれない、と感じ始めました。そして今になって、この塾を支えてくださった全ての皆様、そして塾生に対して授与された賞だったのだと、まさに腑に落ち、喜びがこみあげてきました。
 また、受賞理由に、iHopeが含まれていることも、とても嬉しく感じました。私個人の業績よりも、大学でも、政府機関でも、大企業でもない小さなNPO法人が、権威ある公的財団に認められたことが、本当に凄いことだなぁ、と感じ入った次第です。
 皆様とともに、この嬉しさを共有し、今後の活動の糧にしたいと存じます。

日本腎臓財団 学術賞受賞 写真

<事務局より>
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