SF-8™の特徴・構成版権者、論文使用登録マニュアルのご案内スコアリングプログラムのご案内
SF-8™(SF8 Health Survey)
SF-8™は、すでに日本でも広く使用されている健康関連QOL(HRQOL: Health Related Quality of Life)尺度、SF-36v2™と同様に、健康の8領域を測定することができる尺度です。質問は8項目だけで構成され、ほとんどの人は1~2分で終了することができます。
SF-8™は、国勢調査のような大規模調査や、サンプル数の大きい集団レベルでの比較調査において有用であることが証明されています。
たとえば、他の多くの測定項目と一緒に健康関連QOLを測定したい場合、SF-36v2™では項目が多すぎることが問題になることがあります。SF-8™はそのような調査において役立ちます。
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SF-8™にはスタンダード版(振り返り期間が過去1ヵ月)とアキュート版(振り返り期間が過去1週間)、24時間版(振り返り期間が24時間)があります。
アキュート版と24時間版は、日本語版の信頼性・妥当性の検証が終了していません。また、国民標準値も算出されていません。アキュート版、24時間版を使用する場合は、そのような尺度の限界を踏まえたうえでお使いください。
SF-8™の特徴・構成
SF-8™の特徴
- 包括的尺度である
健康関連QOL(HRQOL: Health Related Quality of Life)を測定する尺度は、大まかに包括的尺度と疾患特異的尺度に分類されますが、SF-8™は前者に位置づけられます。
HRQOLという共通した概念で構成されているので、様々な疾患の健康関連QOLを測定することができ、疾病の異なる患者さん間のQOLの比較が可能です。また、病気にかかっている人から一般に健康といわれる人のHRQOLを連続的に測定できるので、患者さんの健康状態を一般の人と比較することができます。
- 項目数が少ない
質問の数が8項目と少ないので短時間で回答ができ、大規模な調査に向いています。
- 国民標準値との比較ができる
SF-8™には国民標準値が設定されていますので、それを基準にして対象群の健康状態を検討することができます(ただし、スタンダード版に限る)。
SF-8™日本語版マニュアルに性別・年代別の国民標準値データが掲載されているほか、スコアリングプログラムを使用するとより簡単に比較ができるようになります。
- SF-36v2™との比較ができる
SF-8™は、SF-36v2™と同じ測定基準で得点されるように構成されています。したがって、SF-8™、SF-36v2™から得られた結果はそれぞれもう一方と比較することができます。
しかし、SF-8™から得られた得点はより狭い範囲しか測定できず、SF-36v2™に比べて精度が低いことが欠点となります。
SF-8™の構成
SF-8™は、SF-36v2™と同様に8つの健康概念を測定するための複数の質問項目から成り立っています。8つの概念とは、(1)身体機能 (2)日常役割機能(身体) (3)体の痛み (4)全体的健康感 (5)活力 (6)社会生活機能 (7)日常役割機能(精神) (8)心の健康 です。
SF-8™の8つの下位尺度
| 下位尺度名 | 略号 | 得点の解釈 | | 低い | 高い | 身体機能 Physical functioning | PF | 健康上の理由で,入浴または着替えなどの活動を自力で行うことが,とてもむずかしい | 激しい活動を含むあらゆるタイプの活動を行うことが可能である | 日常役割機能(身体) Role physical | RP | 過去1ヵ月間に仕事やふだんの活動をした時に身体的な理由で問題があった | 過去1ヵ月間に仕事やふだんの活動をした時に,身体的な理由で問題がなかった | 体の痛み Bodily pain | BP | 過去1ヵ月間に非常に激しい体の痛みのためにいつもの仕事が非常にさまたげられた | 過去1ヵ月間に体の痛みはぜんぜんなく,体の痛みのためにいつもの仕事がさまたげられることはぜんぜんなかった | 全体的健康感 General health | GH | 健康状態が良くなく,徐々に悪くなっていく | 健康状態は非常に良い | 活力 Vitality | VT | 過去1ヵ月間,いつでも疲れを感じ,疲れはてていた | 過去1ヵ月間,いつでも活力にあふれていた | 社会生活機能 Social functioning | SF | 過去1ヵ月間に家族,友人,近所の人,その他の仲間とのふだんのつきあいが,身体的あるいは心理的な理由で非常にさまたげられた | 過去1ヵ月間に家族,友人,近所の人,その他の仲間とのふだんのつきあいが,身体的あるいは心理的は理由でさまたげられることはぜんぜんなかった | 日常役割機能(精神) Role emotional | RE | 過去1ヵ月間,仕事やふだんの活動をした時に心理的な理由で問題があった | 過去1ヵ月間,仕事やふだんの活動をした時に心理的な理由で問題がなかった | 心の健康 Mental health | MH | 過去1ヵ月間,いつも神経質でゆううつな気分であった | 過去1ヵ月間,おちついていて,楽しく,おだやかな気分であった |
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※福原俊一、鈴鴨よしみ『SF-8™日本語版マニュアル』健康医療評価研究機構, 2004.より引用
SF-8™では、上記の8つの領域をそれぞれ1項目で測定します。各項目の回答で選択したカテゴリごとに、SF-36v2™の得点が割り振られます。
得られたデータは、SF-36v2™と同様NBS(Norm-based scoring:国民標準値に基づいたスコアリング)によって得点化され、国民標準値と比較して点数を解釈することができます。また、8つの下位尺度をもとに、2つのサマリースコア「身体的健康」と「精神的健康」を算出することができます。スコアリング方法の詳細は、SF-8™日本語版マニュアルをご参照ください。
版権者、論文
日本語版版権者
・Medical Outcomes Trust, Health Assessment Lab, QualityMetric, Fukuhara S
紹介論文
・福原俊一, 鈴鴨よしみ.
健康関連QOL尺度‐SF-8とSF-36. 医学の歩み. 2005; 213:133-6.
SF-8™日本語版の使用登録
SF-8™日本語版マニュアル

編者:福原俊一、鈴鴨よしみ
発行所:NPO健康医療評価研究機構(2004年10月)
定価:10,000円(税込)
ページ数:150ページ
SF-8™日本語版の説明と使用方法を解説した冊子です。
マニュアルに記載されている標準化された使用法(使用上の注意点、スコアリング方法、解釈等)を用いることによって、各々のユーザーが得たデータを「共通の土俵」で論じることができ、結果を解釈したり比較したりすることが可能となります。また、SF-8™を用いた研究の科学的普遍性や信頼性を高めることができます。
目次
| 第1章 | このマニュアルの使い方 | 第8章 | コメントと推奨 |
| 第2章 | SF-8について | 第9章 | SF-8の使用登録について |
| 第3章 | SF-8の構成 | | 用語集 参考文献 |
| 第4章 | SF-8のスコアリング方法 | | SF-8日本語版質問紙サンプル |
| 第5章 | 得点の信頼性 | | |
| 第6章 | SF-8各項目とサマリースコアの国民標準値 | | |
| 第7章 | SF-8の妥当性と解釈 | | |
SF-8™日本語版スコアリングプログラム
SF-8™日本語版スコアリングプログラム

Microsoft Excelのファイルです。SF-8™調査票を使って得られた得点を、標準化されたスコアリングアルゴリズムを用いて計算することができます。
SF-8™日本語版の使用登録時に関連資料をお送りいたしますので、このプログラムを使用しなくてもスコアリングは可能です。しかしスコアリング手順が複雑なため、計算間違いを防ぐためにも、当プログラムの利用をお勧めします。
製品概要
SF-8™調査票で回答された数字を入力すると、標準スコアリング方法に基づいてSF-8™の得点を自動的に算出します。
- 8つの下位尺度得点(SF-36NBS得点の推定値)
- 2つのサマリースコア(身体的サマリースコアと精神的サマリースコア)
仕様
- Microsoft Excel 2000 / 2002 / 2003で動作確認済
- 定価:7,000円(税込)